高齢者問題に関する基礎知識や事例

■高齢者問題とは
高齢者問題とは、体力や判断能力の低下した高齢者が巻き込まれる法的な問題をいいます。

このうち主なものとして、財産管理に関する問題や、身体的な虐待があります。

■財産管理に関する問題
認知症が進行するなどして高齢者の判断能力が低下すると、自身の財産管理について慎重に判断することが難しくなります。その結果、詐欺に近い取引に応じてしまったり、近親者に預金を使い込まれたりするリスクが発生します。

こうした問題への対処法としては、成年後見制度を利用することが有効です。成年後見制度とは、判断能力の低下した本人の行為能力に制限をかけ、後見人等がこれを補完する制度です。

これにより、万一不本意な契約を締結してしまった場合であっても、契約の効力を争ったり、後から意思表示を取り消したりといった対応が可能になり、本人の財産を保護することができます。

■身体的虐待
高齢者は、家庭内や施設内で身体的虐待を受ける危険にさらされています。

虐待が疑われる高齢者を発見した場合、発見者は市町村に通報するよう努力するべき義務が課されています(高齢者虐待防止法7条2項)。

どのように対応すべきかわからない場合には、弁護士に相談して助言を得るという方法もあります。

弁護士 寺岡幸吉は、成年後見制度・相続手続き・高齢者虐待等に関する法律相談を承っております。川崎市・横浜市・大田区・品川区にお住まいの方はぜひ一度ご相談ください。

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